知ってほしいこと

 

私は麻痺が酷いので、左足に装具を装着し、杖をついて歩くので誰が見ても障害者だと分かります。

私の住んでいるところは田舎なのであまり車の通行量は多くありません。

特に我が家の近くは大通りから離れているので車は少ないのです。

でも時々、信号機のない横断歩道を渡ろうとしたらちょうど車が来るのが見えることがあります。

どうせその車が通り過ぎれば他の車は来ないのですから私は横断歩道の前で車が行き過ぎるのを待っています。すると、時々止まってしまう車がいるのです。

私を渡らせてあげようと言う優しい心だとはわかっているのですが、こっちは車が見えた時から待っていて、麻痺の方の足は長く止まっていると次に歩き出すときに不安定になります。その車が通り過ぎれば次には全然車がいないのですから逆に早く通り過ぎてほしいのです。

それに、人を待たせていると思えば「早く渡ろう」と私も思って急いで渡る訳ですが、麻痺ですから急いで渡るとこけそうになる危険があります。

ですから田舎道で障害者を見つけた時にはご自分の後ろを見て、車が続いていなければ通り過ぎた方が障害者のためになることがあることも知っておいてくださると助かります。

逆に、車が多い時に止まっていただけると本当にありがたいです。

でも私はあまりしっかりと頭を下げられません。

深くお辞儀をするとバランスを崩してこけてしまうからです。

だから「ありがとう」と声を出しちょっとお辞儀をするのが限度です。

それは、運転手さんから見たら「挨拶もせず偉そうに」と見えることがあるかも知れません。

こんな理由もあるんだと知ってもらえると嬉しいです。